【ITパスポート練習問題 6.3対応】① OSI 基本参照モデル

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OSI 基本参照モデル

変化を支えるネットワーク基盤の要とは?

あらゆるビジネスシーンでインターネットを活用する機会が増え、企業や個人が安全かつ円滑に情報をやり取りするためには、異なるシステム同士をつなぐ通信プロトコルが欠かせない時代となっています。国際標準として位置づけられるOSI基本参照モデルは、そうした通信を成り立たせるうえで重要な枠組みとして広く採用されています。

このモデルでは、物理層データリンク層ネットワーク層トランスポート層セッション層プレゼンテーション層アプリケーション層の7層に機能を分割することで、データ送受信をスムーズに行えるよう工夫されています。たとえば、異なる環境間でも同じ手順で通信を行うためのルールを定義し、予期せぬトラブルを軽減しやすい基盤を整えている点が大きな特徴といえるでしょう。

こうした仕組みを把握しておくと、就職や転職を目指すうえでもネットワーク分野の知識を強みとして活かしやすくなり、IT業界はもちろん多様なフィールドで求められるスキルを育みやすくなるはずです。

学習ポイントをチェック

  • なぜ異なるシステム環境間でも通信が可能になるのか?
    各層で役割を分担し、共通のルール(プロトコル)を設定することでデータのやり取りを標準化しているため
  • OSI基本参照モデルが重視される理由
    7層構造によって新技術や機器の追加・変更が容易になり、多様なネットワーク運用に対応しやすくするため
  • インターネットを支える代表的な仕組み
    TCP/IPなどのプロトコルを用いることで、信頼性の高い通信環境を実現し、世界中の端末をつなぐ基盤となっている
  • 将来のキャリアにもつながる理由
    ネットワーク全体を俯瞰する視点が得られれば、新たな通信技術が登場しても臨機応変に対応できる幅広いスキルを身につけやすくなる

ネットワークの全体像を押さえることは、IT業界のみならず多くのビジネスシーンで頼りにされる素養に結びつきます。各層の仕組みを順番に確認し、練習問題で理解をさらに深めてみましょう。

全体のどこを学習しているのか把握しながら進めましょう。IPAシラバス原本PDFはこちら

このページは以下の「ITパスポート シラバス6.3」学習用コンテンツです。

◆大分類:9.技術要素
◆中分類:22.ネットワーク

◆小分類◆見出し◆学習すべき用語
59.通信プロトコル(1) 代表的なネットワークアーキテクチャ
① OSI 基本参照モデル
物理層
データリンク層
ネットワーク層
トランスポート層
セション層
プレゼンテーション層
アプリケーション層
見出し

物理層とは?(第1層)

物理層はOSI基本参照モデルの最下層であり、通信のための物理的な接続や信号の送受信を扱う層です。

具体的にはケーブルやコネクタ、電気信号や光信号の仕様が定義されます。

物理層ではビットの流れを制御し、信号が適切に伝わるようにする役割を担います。また、伝送速度や電圧レベル、タイミングの制御などもこの層で行われ、データリンク層に直接影響を与えまし。

物理層に関する学習用問題にトライ!

物理層における主な役割として正しいものはどれですか?

物理層で定義されるものとして適切でないものはどれですか?

物理層で扱う信号の特性に含まれないものはどれですか?

データリンク層とは?(第2層)

データリンク層はOSI基本参照モデルの第2層であり、隣接するネットワーク機器間のデータ転送を管理する役割を担います。

この層ではデータをフレーム単位に分割し、エラーチェックや再送制御を行うことで信頼性の高い通信を実現します。さらに、MACアドレスを用いた物理アドレスの管理や、ネットワークトポロジの制御も行われます。

データリンク層に関する学習用問題にトライ!

データリンク層の役割として最も適切なものはどれですか?

データリンク層で使用されるアドレス形式として正しいものはどれですか?

データリンク層の機能に含まれないものはどれですか?

ネットワーク層とは?(第3層)

ネットワーク層はOSI基本参照モデルの第3層であり、異なるネットワーク間でのデータパケットの転送やルーティングを担当します。

ネットワーク層では主にIPアドレスを用いてデバイス間の論理的な通信経路を確立し、適切なルートを選定してデータを目的地まで運びます。また、ネットワーク間の接続性の確保やトラフィック制御もこの層の役割です。

ネットワーク層に関する学習用問題にトライ!

ネットワーク層における主な役割として正しいものはどれですか?

ネットワーク層で使用されるアドレス形式として適切なものはどれですか?

ネットワーク層で行われる処理に含まれないものはどれですか?

トランスポート層とは?(第4層)

トランスポート層はOSI基本参照モデルの第4層であり、エンドツーエンドの通信を管理する層です。この層ではデータの分割と再構築、信頼性のある通信を確保するためのエラーチェックや再送制御が行われます。

代表的なプロトコルにはTCP(Transmission Control Protocol)とUDP(User Datagram Protocol)があり、それぞれ異なる通信要件に対応しています。

トランスポート層に関する学習用問題にトライ!

トランスポート層の役割として最も適切なものはどれですか?

トランスポート層で使用されるプロトコルとして正しいものはどれですか?

トランスポート層の機能に含まれないものはどれですか?

セション層とは?(第5層)

セション層はOSI基本参照モデルの第5層であり、通信セッションの確立、管理、終了を担当する層です。

セション層では、異なるアプリケーション間でのデータ交換を円滑に行うため、セッションを管理し、エラーや中断が発生した際の回復も行います。また、セション層は同期の確保やデータの再送を支援する役割も果たします。

セション層に関する学習用問題にトライ!

セション層における主な役割として正しいものはどれですか?

セション層で扱う処理として適切でないものはどれですか?

セション層の機能に含まれるものはどれですか?

プレゼンテーション層とは?(第6層)

プレゼンテーション層はOSI基本参照モデルの第6層であり、データの形式変換や暗号化、圧縮を行う層です。

この層では異なるアプリケーション間でデータを理解できるように変換し、通信の効率化を図ります。また、データの暗号化や復号、データ圧縮による効率的な通信もこの層の役割です。

プレゼンテーション層はアプリケーション層とトランスポート層の間でデータの橋渡しを行います。

プレゼンテーション層に関する学習用問題にトライ!

プレゼンテーション層の役割として最も適切なものはどれですか?

プレゼンテーション層で扱う処理として適切でないものはどれですか?

プレゼンテーション層の機能に含まれるものはどれですか?

アプリケーション層とは?(第7層)

アプリケーション層はOSI基本参照モデルの第7層であり、ユーザーやソフトウェアがネットワークサービスにアクセスするための窓口となる層です。

この層では、メールの送受信やファイル転送、Web閲覧などの具体的なネットワークサービスが提供されます。また、アプリケーション層は他の層で行われる通信プロセスを統合し、ユーザーが直接利用できる形で提供します。

アプリケーション層に関する学習用問題にトライ!

アプリケーション層の役割として最も適切なものはどれですか?

アプリケーション層で提供されるサービスに該当しないものはどれですか?

アプリケーション層のプロトコルとして適切なものはどれですか?

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