このページは以下の「ITパスポート シラバス6.3」学習用コンテンツです。
◆大分類:8.コンピュータシステム
◆中分類:17.ソフトウェア
◆小分類 | ◆見出し | ◆学習すべき用語 |
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48.オープンソースソフトウェア | (1) オープンソースソフトウェア ① OSS の特徴 ② OSS の種類 ③ OSS のライセンス | オープンソースソフトウェア(OSS) — GPL(GNU General Public License) コピーレフト |
オープンソースソフトウェア(OSS)
オープンソースソフトウェア(OSS)とはソースコードが一般に公開され、誰でも自由に使用、改良、再配布できるソフトウェアのことを指します。
OSSの大きな特徴はソフトウェアのソースコードが開示されているため、利用者が自由にコードを修正し、新たな機能を追加したり、バグを修正したりできる点です。
多くのOSSは特定のライセンスによって配布され、これにより利用者は利用条件や再配布時の義務などを守る必要があります。代表的なOSSとして、Linux、MySQL、Apacheなどが挙げられます。
オープンソースソフトウェアに関する学習用問題
問題
OSSの特徴として正しいものはどれですか?
- ソースコードは非公開だが無償で提供される
- ソースコードが公開されており、誰でも改良や再配布が可能
- ソースコードの改良はソフトウェア開発元に許可が必要
%%replace6%%
正解
2 ソースコードが公開されており、誰でも改良や再配布が可能
解説
OSSはソースコードが公開されており、自由に利用や再配布ができることが特徴です。
選択肢1はソースコードが非公開のフリーソフトの説明であり、選択肢3はOSSの理念に反します。
問題
OSSを利用する際に留意すべき点はどれですか?
- ライセンスに記載された利用許諾条件を守ること
- 使用するOSSは商用利用が禁止されていること
- OSSはすべて無保証で提供されるが、有償サポートは存在しないこと
%%replace6%%
正解
1 ライセンスに記載された利用許諾条件を守ること
解説
OSSにはライセンスが付与されておりその利用条件に従う必要があります。商用利用が禁止されているわけではなく、OSSの一部は商用利用が可能です。
また、OSSには無保証のものが多いですが有償のサポートが提供されることもあります。
問題
OSSの利用が広がっている分野として適切なものはどれですか?
- ゲーム開発のみ
- OSやサーバーソフトウェア、データベースなどの基盤系ソフトウェア
- OSSは一般消費者向けソフトウェアには使用されない
%%replace6%%
正解
2 OSやサーバーソフトウェア、データベースなどの基盤系ソフトウェア
解説
OSSはOSやサーバーソフトウェア、データベースなどの基盤系ソフトウェアで広く利用されています。
選択肢1や3はOSSの利用範囲を狭く見過ぎた説明です。
GPL(GNU General Public License)
GPL(GNU General Public License)は、OSSの利用を管理するために設けられたライセンスの一つです。
GPLの大きな特徴は、ソフトウェアを再配布する際に、そのソースコードも公開しなければならないという点です。これにより、誰もが改良したソフトウェアを公開し、他者がそれをさらに利用できるようになります。
このライセンスの理念は「コピーレフト」という考え方に基づいており、自由に使えるソフトウェアの循環を促す仕組みです。
GPLに関する学習用問題
問題
GPLの特徴として正しいものはどれですか?
- ソースコードの改良部分は公開しなくても良い
- ソフトウェアを再配布する際にソースコードを公開する必要がある
- ソフトウェアの再配布は有料でなければならない
%%replace6%%
正解
2 ソフトウェアを再配布する際にソースコードを公開する必要がある
解説
GPLではソフトウェアの再配布時にソースコードも公開する必要があります。
選択肢1は誤りで、改良部分も公開しなければなりません。選択肢3もGPLの条件とは異なります。
問題
GPLに基づくソフトウェアを利用した場合の義務として正しいものはどれですか?
- ソフトウェアを改良しても再配布しない限りソースコードを公開する必要はない
- 改良して社内で使用する場合も必ずソースコードを公開しなければならない
- ソフトウェアを改良し、外部に再配布する際には必ずソースコードを公開する必要がある
%%replace6%%
正解
3 ソフトウェアを改良し、外部に再配布する際には必ずソースコードを公開する必要がある
解説
GPLでは外部に再配布する場合、改良した部分を含めてソースコードを公開する義務があります。
内部利用のみの場合、ソースコードを公開する必要はありません。
問題
GPLに基づくソフトウェアを再配布する際に、必ず守らなければならないものはどれですか?
- 利用者に対して無償サポートを提供すること
- 改良した部分のソースコードを公開すること
- ソフトウェアの商用利用を禁止すること
%%replace6%%
正解
2 改良した部分のソースコードを公開すること
解説
GPLでは改良部分を含めてソースコードの公開が義務付けられています。
無償サポートの提供や商用利用の禁止はGPLの条件ではありません。
コピーレフト
コピーレフトとは、ソフトウェアの自由な利用を保障しつつ、その自由を維持するためのライセンスの一形態です。コピーレフトでは、ソフトウェアの利用者に対して自由な使用、改変、配布を認める一方で、改変後のソフトウェアも同様の自由を持つように強制します。この考え方により、ソフトウェアが閉鎖的になることを防ぎ、自由なソフトウェアの循環を促進します。
コピーレフトに関する学習用問題
問題
コピーレフトの概念として正しいものはどれですか?
- 改変したソフトウェアは再配布できない
- 改変後のソフトウェアも同じライセンスで公開することが義務付けられている
- ソフトウェアの使用は無償だが、改変は禁止されている
%%replace6%%
正解
2 改変後のソフトウェアも同じライセンスで公開することが義務付けられている
解説
コピーレフトでは改変後のソフトウェアも同じライセンス条件で公開することが義務となり、ソフトウェアが自由に利用され続けることが保証されます。選択肢1と3は誤りです。
問題
コピーレフトの目的として正しいものはどれですか?
- ソフトウェアの利用と改変を制限すること
- ソフトウェアの自由な利用とその継続を保証すること
- ソフトウェアの商用利用を禁止すること
%%replace6%%
正解
2 ソフトウェアの自由な利用とその継続を保証すること
解説
コピーレフトの目的はソフトウェアの自由な利用とその継続を保証することです。
商用利用を禁止する目的ではなく、逆に商用利用も含めて広く自由に使えるようにすることが基本的な考え方です。
問題
コピーレフトを採用したOSSを改変して商用利用する場合に、守らなければならない条件はどれですか?
- 改変したソフトウェアのソースコードを非公開にできる
- 改変したソフトウェアもコピーレフトで公開する
- 商用利用が認められない場合が多い
%%replace6%%
正解
2 改変したソフトウェアもコピーレフトで公開する
解説
コピーレフトのライセンス条件では商用利用は認められていますが、改変したソフトウェアもコピーレフトとして公開する義務があります。ソースコードの非公開は許されません。