【IPシラバス6.3】(6) 公開鍵基盤

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このページは以下の「ITパスポート シラバス6.3」学習用コンテンツです。

◆大分類:9.技術要素
◆中分類:23.セキュリティ

◆小分類◆見出し◆学習すべき用語
63.情報セキュリティ対策・情報セキュリティ実装技術(6) 公開鍵基盤PKI(Public Key Infrastructure:公開鍵基盤)
デジタル証明書
ルート証明書
トラストアンカー(信頼の基点)
サーバ証明書
クライアント証明書
CA(Certification Authority:認証局)
CRL(Certificate Revocation List:証明書失効リスト)
見出し

PKI(Public Key Infrastructure:公開鍵基盤)とは?

PKIは公開鍵暗号技術を利用したセキュリティ基盤でデジタル証明書を通じて通信の安全性と信頼性を確保します。PKIは公開鍵と秘密鍵のペアを用いてデータの暗号化やデジタル署名の検証を行います。

PKIの主要な要素には、認証局(CA)、証明書失効リスト(CRL)、およびトラストアンカーが含まれ、安全な電子取引や機密情報の保護が実現します

PKI(Public Key Infrastructure:公開鍵基盤)に関する学習用問題にトライ!

問題
PKIの主な目的は何ですか?

  1. ネットワークの物理的セキュリティを強化すること
  2. データの暗号化と信頼性の確保
  3. ソフトウェアのインストールプロセスを簡略化すること
%%replace6%%

正解
2. データの暗号化と信頼性の確保

解説
PKIは公開鍵暗号方式を利用してデータの暗号化と信頼性を確保するための仕組みです。

物理的セキュリティの強化やソフトウェアのインストールプロセスの簡略化とは異なり、PKIはデジタル証明書を使って通信の安全性を高め、認証と暗号化を実現することでインターネット上での安全なデータ交換が可能となります。PKIは安全な通信の基盤となる技術です。


問題
PKIにおいて、公開鍵はどのように使用されますか?

  1. データの暗号化と署名の検証
  2. ユーザーのパスワード管理
  3. ファイルのバックアップ
%%replace6%%

正解

  1. データの暗号化と署名の検証

解説
PKIでは公開鍵はデータの暗号化とデジタル署名の検証に使用されます。

公開鍵と対応する秘密鍵のペアがあり、公開鍵で暗号化されたデータは対応する秘密鍵でのみ復号できます。また、秘密鍵で署名されたデータは公開鍵で検証できます。

パスワード管理やファイルのバックアップはPKIの主な用途ではありません。公開鍵は通信の機密性と認証を担保するための重要な要素です


問題
PKIの構成要素として、適切でないものはどれですか?

  1. 認証局(CA)
  2. デジタル証明書
  3. ウェブブラウザ
%%replace6%%

正解
3. ウェブブラウザ

解説
PKIの構成要素には、認証局(CA)やデジタル証明書が含まれます。

認証局はデジタル証明書を発行し、証明書の有効性を保証する機関です。デジタル証明書は公開鍵と所有者の情報を含み、通信相手の信頼性を確認するために使われます。

一方、ウェブブラウザはPKIの構成要素ではなく、PKIを利用して安全な通信を行うためのクライアントツールです。PKIは信頼性のある通信を実現するための基盤です。

デジタル証明書とは?

デジタル証明書は公開鍵を持つ個人や組織の身元を証明する電子文書です。

認証局(CA)によって発行され、公開鍵と所有者の情報が含まれ、デジタル署名の有効性や通信相手の信頼性を確認できます。

デジタル証明書は、電子メールの暗号化、ウェブサイトのHTTPS通信、ソフトウェアの署名など、多岐にわたる用途で使用されます。

デジタル証明書に関する学習用問題にトライ!

問題
デジタル証明書の主な役割は何ですか?

  1. ネットワーク接続の速度を向上させること
  2. 公開鍵と所有者の情報を証明すること
  3. データの圧縮率を高めること
%%replace6%%

正解
2. 公開鍵と所有者の情報を証明すること

解説
デジタル証明書は公開鍵とその所有者の情報を証明するために使われ、通信相手の信頼性を確認し、安全なデータ交換が可能になります。

ネットワーク接続の速度向上やデータの圧縮率向上はデジタル証明書の役割ではありません。

デジタル証明書はPKIの重要な構成要素であり、安全な通信の確立に貢献します。証明書は認証局(CA)によって発行されます。


問題
デジタル証明書に含まれる情報として適切でないものはどれですか?

  1. 公開鍵
  2. 秘密鍵
  3. 証明書の有効期限
%%replace6%%

正解
2. 秘密鍵

解説
デジタル証明書には公開鍵、所有者の情報、証明書の有効期限などが含まれますが秘密鍵は含まれません。

秘密鍵は厳重に管理され、外部に漏れないようにする必要があります。

公開鍵は証明書に含まれ、他者に安全に公開されます。証明書の有効期限は証明書が有効である期間を示します。デジタル証明書は通信の信頼性を確保するための重要な要素です。


問題
デジタル証明書が失効した場合、どのような措置が取られますか?

  1. 自動的に新しい証明書が発行される
  2. 証明書失効リスト(CRL)に追加される
  3. 公開鍵が削除される
%%replace6%%

正解
2. 証明書失効リスト(CRL)に追加される

解説
デジタル証明書が失効した場合、その証明書は証明書失効リスト(CRL)に追加されます。CRLは失効した証明書の一覧を提供し、信頼性のない証明書を識別するために使用されます。

自動的に新しい証明書が発行されたり、公開鍵が削除されたりすることはありません。証明書の失効は証明書の所有者がもはや信頼できないと判断された場合に行われる措置です。CRLは認証局(CA)が管理します。

ルート証明書とは?

ルート証明書は認証局(CA)の最上位に位置する証明書で他のすべての証明書の信頼の基点となります。

ルート証明書は自己署名されており、デバイスやブラウザに事前にインストールされています。これにより下位のCAが発行するすべての証明書の信頼性が確立されます。

ルート証明書の信頼性が損なわれると全体のPKIシステムの信頼性も影響を受けます。

ルート証明書に関する学習用問題にトライ!

問題
ルート証明書の役割として最も適切なものはどれですか?

  1. 全てのインターネットトラフィックを監視すること
  2. 認証局(CA)自体の信頼性を証明すること
  3. ユーザーのパスワードを保護すること
%%replace6%%

正解
2. 認証局(CA)自体の信頼性を証明すること

解説
ルート証明書は認証局(CA)自体の信頼性を証明するために使用されます。ルート証明書が信頼されることでそのCAが発行する他の証明書も信頼されます。

全てのインターネットトラフィックの監視やユーザーのパスワード保護はルート証明書の役割ではありません。

ルート証明書はPKIの信頼のチェーンの頂点に位置し、全てのデジタル証明書の信頼性を支える基盤です。


問題
ルート証明書が不正利用された場合、どのようなリスクがありますか?

  1. インターネットの速度が低下する
  2. 全ての証明書の信頼性が失われる
  3. ウェブサイトの表示が遅くなる
%%replace6%%

正解
2. 全ての証明書の信頼性が失われる

解説
ルート証明書が不正利用されるとその認証局が発行する全ての証明書の信頼性が失われ、多くのウェブサイトやサービスの安全性が損なわれる可能性があります。

インターネットの速度の低下やウェブサイトの表示遅延は直接のリスクではありません。

ルート証明書の信頼性が損なわれると、全体のPKIシステムに大きな影響を及ぼします。ルート証明書は厳重に保護されるべきです。


問題
ルート証明書の更新が必要となる理由として適切なものはどれですか?

  1. 新しい暗号アルゴリズムの導入
  2. ユーザーのパスワード変更
  3. インターネット接続の安定化
%%replace6%%

正解

  1. 新しい暗号アルゴリズムの導入

解説
ルート証明書の更新が必要となる理由には、新しい暗号アルゴリズムの導入があります。これによりセキュリティの強化や新しい技術への対応が可能となります。

ユーザーのパスワード変更やインターネット接続の安定化はルート証明書の更新理由ではありません。

ルート証明書の更新はPKIの信頼性を維持するために重要なプロセスです。

トラストアンカー(信頼の基点)とは?

トラストアンカーはPKIにおける信頼の出発点となる要素です。通常、ルート証明書がこの役割を担います。

トラストアンカーはデジタル証明書の検証チェーンの最上位に位置し、すべての下位証明書の信頼性を保証します。

デバイスやアプリケーションはトラストアンカーを信頼することで証明書の検証を行い、安全な通信を実現します。

トラストアンカー(信頼の基点)に関する学習用問題にトライ!

問題
トラストアンカー(信頼の基点)の役割として最も適切なものはどれですか?

  1. ネットワークのパフォーマンスを向上させること
  2. 証明書チェーンの信頼性を確立すること
  3. データの圧縮を行うこと
%%replace6%%

正解
2. 証明書チェーンの信頼性を確立すること

解説
トラストアンカーは証明書チェーンの信頼性を確立するための基点となるものです。

ネットワークのパフォーマンス向上やデータの圧縮とは関係がありません。トラストアンカーは信頼されたルート証明書を持ち、他の証明書の信頼性を検証する役割を果たし安全な通信が実現します。


問題
トラストアンカーが正しく機能しない場合に発生する可能性が高い問題はどれですか?

  1. ウェブページの読み込み速度が遅くなる
  2. 認証の信頼性が低下する
  3. ハードウェアの故障が増える
%%replace6%%

正解
2. 認証の信頼性が低下する

解説
トラストアンカーが正しく機能しない場合、証明書の信頼性が確保されないため、認証の信頼性が低下します。

ウェブページの読み込み速度やハードウェアの故障とは直接関係がありません。トラストアンカーは信頼できる認証を提供するために重要です。信頼性が低下すると安全な通信が保証されなくなります。


問題
トラストアンカーとして使用されることが多いものはどれですか?

  1. 自己署名証明書
  2. 中間証明書
  3. ルート証明書
%%replace6%%

正解
3. ルート証明書

解説
トラストアンカーとして使用されることが多いのはルート証明書です。

自己署名証明書や中間証明書は、ルート証明書の下位に位置する証明書です。ルート証明書は最上位の信頼の基点として機能し、他の証明書の信頼性を確立し、信頼された証明書チェーンが構築されます。

サーバ証明書とは?

サーバ証明書はウェブサーバの身元を証明し、通信の暗号化を行うために使用されるデジタル証明書です。

HTTPS通信においてウェブサイトの信頼性を確認し、データの暗号化を実現します。

サーバ証明書は認証局(CA)によって発行され、ユーザーのブラウザはこれを検証して安全な接続を確立すことでフィッシング詐欺や中間者攻撃のリスクを低減します。

サーバ証明書に関する学習用問題にトライ!

問題
サーバ証明書の主な目的はどれですか?

  1. サーバの性能を最適化すること
  2. サーバとクライアント間の通信を暗号化すること
  3. サーバのハードウェアを保護すること
%%replace6%%

正解
2. サーバとクライアント間の通信を暗号化すること

解説
サーバ証明書はサーバとクライアント間の通信を暗号化し、データの盗聴や改ざんを防ぐために使用されます。

サーバの性能最適化やハードウェア保護とは関係ありません。サーバ証明書によりクライアントはサーバの正当性を確認し、安全な通信が可能になります。


問題
サーバ証明書を発行するために必要な手続きはどれですか?

  1. サーバのIPアドレスを登録すること
  2. 証明書署名要求(CSR)を作成すること
  3. サーバの物理的な保護を強化すること
%%replace6%%

正解
2. 証明書署名要求(CSR)を作成すること

解説
サーバ証明書を発行するためには証明書署名要求(CSR)を作成し、認証局(CA)に提出する必要があります。

サーバのIPアドレス登録や物理的な保護とは直接関係がありません。CSRにはサーバの情報が含まれ、これに基づいてCAが証明書を発行します。


問題
サーバ証明書が正しくインストールされていない場合、どのような問題が発生しますか?

  1. サーバの速度が低下する
  2. ブラウザに警告メッセージが表示される
  3. サーバの電力消費が増える
%%replace6%%

正解
2. ブラウザに警告メッセージが表示される

解説
サーバ証明書が正しくインストールされていない場合、ブラウザはそのサーバを信頼できないとして警告メッセージを表示します。

サーバの速度低下や電力消費の増加とは関係がありません。正しくインストールされたサーバ証明書はクライアントに対してサーバの信頼性を保証します。

クライアント証明書とは?

クライアント証明書はクライアント側の身元を証明するためのデジタル証明書です。

デジタル証明書があることでユーザー認証やアクセス制御が行われ安全な通信が確保されます。クライアント証明書はVPN接続や企業内ネットワークへのアクセス時に使用され、利用者の正当性を証明します。

これは認証局(CA)によって発行され、サーバはクライアント証明書を検証して認証を行います。

クライアント証明書に関する学習用問題にトライ!

問題
クライアント証明書の主な目的はどれですか?

  1. クライアントの識別と認証
  2. クライアントのネットワーク速度の向上
  3. クライアントのデータバックアップ
%%replace6%%

正解

  1. クライアントの識別と認証

解説
クライアント証明書はクライアントの識別と認証を行うために使用されます。

ネットワーク速度の向上やデータバックアップとは直接関係がありません。クライアント証明書により、サーバはクライアントが正当なユーザーであることを確認できます。


問題
クライアント証明書を使用する利点はどれですか?

  1. 簡単なパスワード管理
  2. 二要素認証の提供
  3. データ圧縮の向上
%%replace6%%

正解
2. 二要素認証の提供

解説
クライアント証明書を使用することで二要素認証を提供しセキュリティを強化できます。

簡単なパスワード管理やデータ圧縮の向上とは関係がありません。二要素認証によりクライアントの認証がより確実になり、不正アクセスを防止します。


問題
クライアント証明書を取得するために必要な手順はどれですか?

  1. クライアント証明書のリクエストを作成し、認証局に提出すること
  2. クライアントのIPアドレスを変更すること
  3. クライアントのハードウェアをアップグレードすること
%%replace6%%

正解

  1. クライアント証明書のリクエストを作成し、認証局に提出すること

解説
クライアント証明書を取得するためにはクライアント証明書のリクエストを作成し、認証局に提出する必要があります。

IPアドレスの変更やハードウェアのアップグレードとは関係がありません。認証局はリクエストに基づいてクライアント証明書を発行します。

CA(Certification Authority:認証局)とは?

CAはデジタル証明書を発行し、その信頼性を保証する機関です。

CAは公開鍵の所有者の身元を確認し証明書を発行することで、安全な電子取引や通信を支援します。

CAは証明書の発行だけでなく、証明書の失効管理やCRLの提供も行います。信頼できるCAの存在がPKI全体の信頼性を支える重要な要素です。

CA(Certification Authority:認証局)に関する学習用問題にトライ!

問題
CA(認証局)の主な役割はどれですか?

  1. ウイルスの検出と駆除
  2. デジタル証明書の発行と管理
  3. ファイアウォールの設定と管理
%%replace6%%

正解
2. デジタル証明書の発行と管理

解説
CA(認証局)はデジタル証明書の発行と管理を行う機関です。オンライン取引や通信の安全性を確保しています。

ウイルスの検出と駆除やファイアウォールの設定と管理はCAの役割とは異なります。CAは公開鍵基盤(PKI)の中で信頼の根幹となる存在です。


問題
CA(認証局)が発行するデジタル証明書の主な目的はどれですか?

  1. 通信の暗号化を行うこと
  2. データのバックアップを行うこと
  3. 通信相手の身元を確認すること
%%replace6%%

正解
3. 通信相手の身元を確認すること

解説
CAが発行するデジタル証明書は通信相手の身元を確認するために使用され、信頼できる相手と安全な通信が可能になります。

暗号化は公開鍵や秘密鍵を用いて行われ、データのバックアップは別の目的で行われます。デジタル証明書は信頼性の確保と認証に重要です。


問題
CA(認証局)が信頼されるために必要な要素として適切でないものはどれですか?

  1. セキュリティポリシーの策定
  2. 広範な広告活動
  3. 厳格な認証プロセスの実施
%%replace6%%

正解
2. 広範な広告活動

解説
CAが信頼されるためにはセキュリティポリシーの策定や、厳格な認証プロセスの実施が重要です。

広範な広告活動は信頼性の向上には直接関係しません。CAの信頼性は技術的なセキュリティ対策や透明性のある運営によって維持されます。広告よりも実績やセキュリティ体制が重視されます。

CRL(Certificate Revocation List:証明書失効リスト)とは?

CRLは失効したデジタル証明書のリストを示すデータベースです。

認証局(CA)が管理し定期的に更新されます。CRLに掲載された証明書は信頼性が失われたものとして扱われ、検証時に無効とされます。不正な証明書の使用を防ぎ、通信の安全性を維持します。

CRLはオンラインで公開され誰でも確認できるようになっています。

CRL(Certificate Revocation List:証明書失効リスト)に関する学習用問題にトライ!

問題
CRL(証明書失効リスト)の主な目的はどれですか?

  1. 失効した証明書の一覧を提供すること
  2. 有効な証明書を発行すること
  3. 証明書の有効期限を延長すること
%%replace6%%

正解

  1. 失効した証明書の一覧を提供すること

解説
CRLは失効した証明書の一覧を提供するためのリストです。失効した証明書を使用した通信を防止します。

有効な証明書の発行や有効期限の延長は、別のプロセスで行われます。CRLはセキュリティの確保に欠かせない要素です。


問題
CRL(証明書失効リスト)の更新頻度が重要な理由はどれですか?

  1. サーバーの負荷を軽減するため
  2. 最新の失効情報を提供するため
  3. ユーザーの利便性を向上させるため
%%replace6%%

正解
2. 最新の失効情報を提供するため

解説
CRLの更新頻度が重要なのは最新の失効情報を提供するためです。失効した証明書を迅速に無効化し、セキュリティを維持します。

サーバーの負荷軽減やユーザーの利便性向上も重要ですが、CRLの主目的ではありません。迅速な情報更新が信頼性を高めます。


問題
CRL(証明書失効リスト)と関連性が高い概念として適切なものはどれですか?

  1. 認証局(CA)
  2. プロキシサーバー
  3. ウェブブラウザ
%%replace6%%

正解

  1. 認証局(CA)

解説
CRLは認証局(CA)が発行するリストです。CAは証明書の発行と失効の管理を行うため、CRLと密接に関連しています。

プロキシサーバーやウェブブラウザはネットワーク通信やインターネット閲覧に関係しますが、CRLとは直接の関連はありません。CAとCRLは、PKIの重要な構成要素です。

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