【ITパスポート練習問題 6.3対応】(1) コンピュータの構成

【解説】

正解: 2 データの計算や処理を行う

この問題は、コンピュータの「五大装置」の一つである「演算機能」の役割について、基本的な理解を問うものです。

正解は2の「データの計算や処理を行う」です。演算機能は、入力されたデータに対して四則演算（足し算や引き算など）を行ったり、条件に応じた論理演算（データの比較や判断）を行ったりする役割を担っています。これは人間でいうところの「脳の計算する働き」にあたります。

選択肢1の「データの一時的な保存を担当する」は記憶機能（メモリ）の役割です。選択肢3の「データの入力を受け付ける」は入力機能（キーボードやマウス）の役割であり、それぞれ機能が異なります。

【解説】

正解: 2 データの蓄積

この問題は、CPU内部にある「演算装置」が担当する処理と、他の装置（特に記憶装置）が担当する処理を明確に区別できているかを確認するものです。

演算装置は、プログラムの命令に従ってデータを加工する場所です。そのため、1の「四則演算（数値計算）」や3の「論理演算（真偽の判定など）」は演算装置の主要な役割です。

一方、正解となる2の「データの蓄積」は、演算装置ではなく「記憶装置（メモリやハードディスク）」の役割です。演算装置はあくまで計算を行う場所であり、データを保管しておく場所ではないため、これが「該当しないもの」として正解になります。

【解説】

正解: 3 演算装置

この問題は、コンピュータの頭脳であるプロセッサ（CPU）が、どのような内部構成になっているかを理解しているかを確認するものです。

正解は3の「演算装置」です。プロセッサ（CPU）は主に「制御装置」と「演算装置」の2つで構成されています。そのうち、データの計算や加工といった「演算機能」を実際に実行するハードウェア部分が演算装置です。

選択肢1の「入力装置」や選択肢2の「記憶装置」は、プロセッサの外部（あるいはプロセッサと連携する別の部品）として存在し、データの入り口や保管場所として機能します。

【解説】

正解: 1 プログラムの命令を解釈し各装置を指示する

この問題は、コンピュータの五大機能の中でも司令塔の役割を果たす「制御機能」について、その具体的な働きを理解しているかを問うものです。

正解は1の「プログラムの命令を解釈し各装置を指示する」です。制御機能は、記憶装置からプログラムの命令を取り出し、その意味を解読して、「演算装置に計算させる」「入力装置からデータを読み込む」といった指示を他の装置へ送ります。オーケストラの指揮者のような役割です。

選択肢2の「データの計算を行う」は演算機能の役割であり、選択肢3の「データを記憶する」は記憶機能の役割です。制御機能はあくまで全体のコントロールを行います。

【解説】

正解: 3 制御装置

この問題は、制御機能を担当するハードウェアの名称を正しく認識しているかを確認するものです。

正解は3の「制御装置」です。CPU（中央処理装置）の中に含まれる制御装置が、メモリー上のプログラムを読み込んで解読し、システム全体に指令を出します。

選択肢1の「入力装置」はデータを外部から取り込むための装置（キーボードなど）であり、選択肢2の「演算装置」は計算を行うための装置（ALUなど）です。これらは制御装置からの指示を受けて動作します。

【解説】

正解: 2 プログラムが正しく実行されない

この問題は、制御機能がシステム全体においてどのような重要性を持っているか、その障害時の影響を通じて理解度を問うものです。

正解は2の「プログラムが正しく実行されない」です。制御機能は、プログラムの命令を順序よく取り出し、解釈して実行に移す手順を管理しています。この機能が働かないと、次に何をすべきかコンピュータが判断できなくなり、プログラム自体が動かなくなったり、暴走したりします。

選択肢1の「記憶装置がデータを消失する」は電源供給や記憶媒体の物理的な問題であり、選択肢3の「入力装置が動作しなくなる」は入力インターフェースの問題です。制御機能の不全は、これら個別の装置の問題以前に、処理の流れそのものが止まることを意味します。

【解説】

正解: 2 データの保存

この問題は、コンピュータの「記憶機能」が持つ基本的な役割について理解しているかを確認するものです。

正解は2の「データの保存」です。記憶機能は、プログラムや処理対象のデータ、処理結果などを保存しておく役割を担います。これには、処理のために一時的に保存する「主記憶」と、長期的に保存する「補助記憶」があります。

選択肢1の「プログラムの実行」は制御装置と演算装置が連携して行うプロセス全体を指し、選択肢3の「データの計算」は演算装置の役割です。

【解説】

正解: 3 メインメモリ

この問題は、具体的なハードウェアが五大装置のどの分類に当てはまるかを正しく理解しているかを問うものです。

正解は3の「メインメモリ（主記憶装置）」です。メインメモリは、CPUが直接アクセスしてプログラムやデータを読み書きするための場所であり、記憶装置の代表例です。

選択肢1の「プリンタ」はデータを出力する出力装置、選択肢2の「キーボード」はデータを入力する入力装置に分類されます。

【解説】

正解: 1 データを一時的に保持できない

この問題は、記憶機能がコンピュータの動作プロセスにおいてなぜ不可欠なのかを問うものです。

正解は1の「データを一時的に保持できない」です。コンピュータが計算を行うためには、計算する対象の数値や、計算の手順（プログラム）をどこかに置いておく必要があります。記憶機能がなければ、これらの情報を保持できないため、処理を進めることができません。

選択肢2や3の問題も最終的には発生しますが、記憶機能欠如の直接的な結果は「情報の保持ができないこと」にあります。

【解説】

正解: 3 キーボード

この問題は、ユーザーがコンピュータに対して情報を与えるための「入力装置」の具体例を知っているかを確認するものです。

正解は3の「キーボード」です。キーボードは、文字やコマンドを打つことで、人間側の情報をコンピュータが処理できるデータとして送り込むための代表的な入力装置です。

選択肢1の「プリンタ」は処理結果を紙に出す出力装置であり、選択肢2の「ハードディスク」はデータを保管する補助記憶装置です。

【解説】

正解: 1 コンピュータが外部からのデータを受け取れない

この問題は、入力機能の定義である「外部から内部への情報の流れ」を理解しているかを確認するものです。

正解は1の「コンピュータが外部からのデータを受け取れない」です。入力機能とは、マウスの操作、キーボードの打鍵、マイクの音声などをコンピュータ内部に取り込む働きです。これが機能しないと、コンピュータは外部世界からの情報や指示を一切受け取れなくなります。

選択肢2の「保存できない」は記憶機能の問題、選択肢3の「出力できない」は出力機能の問題であり、それぞれデータの流れる方向や処理の段階が異なります。

【解説】

正解: 2 データをコンピュータに取り込む

この問題は、入力機能が行う「操作の方向性」を正しくイメージできているかを問うものです。

正解は2の「データをコンピュータに取り込む」です。Input（入力）という言葉の通り、外にある情報を中に入れる操作を指します。

選択肢1の「データを計算する」は内部で行われる演算処理であり、選択肢3の「データを出力する」は中にある情報を外に出すOutput（出力）の操作です。これらは入力とは逆、あるいは別の工程にあたります。

【解説】

正解: 1 プリンタ

この問題は、コンピュータ内部のデータを人間にわかる形で提示する「出力装置」を識別できるかを確認するものです。

正解は1の「プリンタ」です。プリンタは、デジタルデータとして存在する文書や画像を、紙という物理媒体に印刷して人間に見せる役割を果たします。これは典型的な出力装置です。

選択肢2の「マウス」は操作情報を送る入力装置、選択肢3の「メインメモリ」はデータを保持する記憶装置です。

【解説】

正解: 2 コンピュータがデータを外部に表示できない

この問題は、出力機能が役割を果たせない場合に、ユーザーにとってどのような不都合が生じるかを問うものです。

正解は2の「コンピュータがデータを外部に表示できない」です。計算が正しく行われても、その結果を画面に映したり（ディスプレイ）、音で出したり（スピーカー）、紙に印刷したり（プリンタ）する出力機能がなければ、ユーザーは結果を知ることができません。

選択肢1の「データを受け取れない」は入力機能の不全、選択肢3の「プログラムを実行できない」は制御や演算機能の不全に関連します。

【解説】

正解: 3 スキャナ

この問題は、周辺機器が「入力」と「出力」のどちらに分類されるかを正しく判別できるかを確認するものです。

正解は3の「スキャナ」です。スキャナは、紙の書類や写真を読み取ってデジタルデータに変換し、コンピュータに送り込む装置です。データの流れが「外→中」であるため、これは入力装置になります。したがって、出力装置には該当しません。

選択肢1の「スピーカー（音を出す）」や選択肢2の「モニター（映像を出す）」は、データの流れが「中→外」であるため、出力装置に該当します。