このページは以下の「ITパスポート シラバス6.3」学習用コンテンツです。
◆大分類:4.開発技術
◆中分類:9.ソフトウェア開発管理技術
◆小分類 | ◆見出し | ◆学習すべき用語 |
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26.開発プロセス・手法 | (4) 開発プロセスに関するフレームワーク ① 共通フレーム ② 能力成熟度モデル | SLCP(Software Life Cycle Process) CMMI(Capability Maturity Model Integration:能力成熟度モデル |
SLCP(Software Life Cycle Process)
SLCP(Software Life Cycle Process)はソフトウェアの開発から運用、保守、廃棄に至るまでの全プロセスを体系的に管理するための枠組みです。
開発の計画、設計、実装、テスト、運用、保守の各フェーズを通じて品質を確保し、リスクを管理することを目的としています。これによりソフトウェアの生産性や品質向上が期待されます。
共通フレームやISO/IEC 12207などが標準的なSLCPに含まれるガイドラインです。
SLCPに関する学習用問題
問題
SLCPの目的として最も適切なものはどれですか?
1 コスト削減のみを追求する
2 ソフトウェアの全ライフサイクルを管理する
3 ハードウェアの設計工程にのみ適用する
%%replace6%%
正解
2 ソフトウェアの全ライフサイクルを管理する
解説
SLCPはソフトウェアの開発から廃棄に至る全プロセスを管理する枠組みであり、品質の確保やリスク管理が主な目的です。
選択肢1はコスト削減のみを強調していますが、SLCPの目的には品質向上も含まれます。選択肢3のハードウェア設計はSLCPの対象外です。
問題
SLCPのプロセスに含まれないものはどれですか?
1 運用・保守
2 設計・実装
3 廃棄のみ
%%replace6%%
正解
3 廃棄のみ
解説
SLCPでは廃棄はライフサイクルの最後の段階ですがそれのみを扱うわけではなく、開発から運用、保守までを全て含んでいます。
選択肢1や2はSLCPの主要なプロセスに該当します。
問題
SLCPの標準的なガイドラインに該当するものはどれですか?
1 ISO/IEC 12207
2 IEEE 802.11
3 W3C標準
%%replace6%%
正解
1 ISO/IEC 12207
解説
ISO/IEC 12207はSLCPの標準的なガイドラインとして広く利用されています。
選択肢2のIEEE 802.11は無線LANの標準、選択肢3のW3Cはウェブ技術の標準であり、SLCPのガイドラインには該当しません。
CMMI(Capability Maturity Model Integration:能力成熟度モデル)
CMMI(Capability Maturity Model Integration)はソフトウェアやプロジェクトの管理プロセスの成熟度を評価・改善するためのフレームワークです。
プロセスの成熟度は5段階で示され、初期レベルから最適化レベルまでが設定されています。プロセスの効率向上やリスク軽減が図られ、組織のプロジェクト遂行能力が強化されます。
CMMIは開発だけでなくサービスやサプライチェーンの改善にも適用できます。
CMMIに関する学習用問題
問題
CMMIの成熟度モデルで最も高いレベルに該当するものはどれですか?
1 管理された(Managed)
2 最適化された(Optimizing)
3 定義された(Defined)
%%replace6%%
正解
2 最適化された(Optimizing)
解説
CMMIの成熟度モデルは5段階あり、最も高いのは「最適化された(Optimizing)」レベルです。これは継続的なプロセス改善が行われる段階です。
選択肢1の「管理された」や選択肢3の「定義された」はそれぞれ下位の段階です。
問題
CMMIの適用対象として最も適切でないものはどれですか?
1 ソフトウェア開発プロセスの改善
2 組織の財務管理
3 サービス提供のプロセス改善
%%replace6%%
正解
2 組織の財務管理
解説
CMMIは主にソフトウェア開発やサービス提供のプロセス改善に適用されますが、財務管理の改善には直接適用されません。
選択肢1と3はCMMIの適用範囲です。
問題
CMMIの成熟度レベルで「初期(Initial)」段階の特徴として最も適切なものはどれですか?
1 プロセスが安定して管理されている
2 プロセスは予測可能で最適化されている
3 プロセスは混乱状態にあり管理されていない
%%replace6%%
正解
3 プロセスは混乱状態にあり管理されていない
解説
「初期(Initial)」段階はCMMIの最も低い成熟度レベルでプロセスは未整備であり混乱しやすい状態です。
選択肢1や2のようにプロセスが管理されているのは成熟した段階です。