【IPシラバス6.3】(2) 障害回復

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このページは以下の「ITパスポート シラバス6.3」学習用コンテンツです。

◆大分類:9.技術要素
◆中分類:21.データベース

◆小分類◆見出し◆学習すべき用語
57.トランザクション処理(2) 障害回復チェックポイント
バックワードリカバリ(ロールバック)
フォワードリカバ リ(ロールフォワード)
見出し

チェックポイントとは?

チェックポイントはデータベース管理において、トランザクション処理の途中でシステムの状態を記録するタイミングを指します。

このポイントにおけるシステムの状態はログファイルやデータベース内に保存されます。障害が発生した場合、チェックポイントまで戻り、そこからデータを復元することで、トランザクションを安全かつ効率的に再開できます。

このような仕組みにより障害からの復旧時間を短縮し、一貫性のあるデータベース状態を保つことが可能になります。

チェックポイントに関する学習用問題にトライ!

問題
チェックポイントの主な役割として最も適切なものはどれですか?

  1. トランザクション処理を高速化するためのポイントを設定する
  2. システム障害時にデータを復旧するためのポイントを記録する
  3. トランザクションログをすべて削除するポイントを示す
%%replace6%%

正解
2 システム障害時にデータを復旧するためのポイントを記録する

解説
チェックポイントは障害発生時にシステムの状態を復旧するための基準点として機能します。これにより、復旧作業が効率的に行われ、データの一貫性が保たれます。

選択肢1や3はチェックポイントの役割とは異なります。


問題
チェックポイントに関連して誤っている記述はどれですか?

  1. チェックポイントはデータベースの整合性を保つために使用される
  2. チェックポイントの設定はトランザクション処理のパフォーマンスに影響を与える
  3. チェックポイントの設定によりトランザクションのロールバックが容易になる
%%replace6%%

正解
3 チェックポイントの設定によりトランザクションのロールバックが容易になる

解説
チェックポイントは主にロールフォワードに使用されるもので、ロールバックは未確定のトランザクションを取り消すための操作です。チェックポイントがロールバックを直接支援するわけではありません。

選択肢1や2はチェックポイントの特徴を正しく説明しています。


問題
チェックポイントの設定が適切でない場合に発生する可能性がある問題はどれですか?

  1. データベースのバックアップが頻繁に行われる
  2. システム障害時にデータの復旧時間が長くなる
  3. トランザクションのスループットが著しく向上する
%%replace6%%

正解
2 システム障害時にデータの復旧時間が長くなる

解説
チェックポイントの設定が適切でないとシステム障害時にどのポイントまで戻るべきかの判断が難しくなり、復旧時間が長くなる可能性があります。

選択肢1はチェックポイント設定の影響を正しく説明していません。選択肢3はチェックポイントの役割と無関係です。


バックワードリカバリ(ロールバック)とは?

バックワードリカバリ(ロールバック)はトランザクション処理において、未確定のトランザクションや障害によって破損したデータを取り消すためのの操作です。

システム障害やエラーが発生した際、データベースを最後の正常な状態に戻すことでデータの整合性を確保します。この手法は主にデータベース内の整合性を維持するために利用され、確定されていないトランザクションを無効にするのが特徴です。

バックワードリカバリに関する学習用問題にトライ!

問題
バックワードリカバリの役割として正しいものはどれですか?

  1. 確定されたトランザクションを無効にする
  2. 未確定のトランザクションを取り消す
  3. 障害後にデータベースを最新の状態にする
%%replace6%%

正解
2 未確定のトランザクションを取り消す

解説
バックワードリカバリは未確定のトランザクションを取り消し、データベースを以前の正常な状態に戻す手法です。

確定されたトランザクションや最新の状態への復旧とは異なるプロセスです。


問題
バックワードリカバリが必要になる場面として最も適切なものはどれですか?

  1. データベースの障害が発生し、未確定トランザクションが残っている場合
  2. データベースの定期的なメンテナンスを行う場合
  3. トランザクションログが正常に保存された場合
%%replace6%%

正解
1 データベースの障害が発生し、未確定トランザクションが残っている場合

解説
バックワードリカバリは主に障害が発生し未確定のトランザクションがデータベースに残っているときに行われます。

選択肢2や3はバックワードリカバリが必要な状況ではありません。


問題
バックワードリカバリが適用される主な理由は何ですか?

  1. データベースのスループットを向上させるため
  2. 確定済みのデータを過去の状態に戻すため
  3. 障害により破損したデータを復旧するため
%%replace6%%

正解
3 障害により破損したデータを復旧するため

解説
バックワードリカバリはシステム障害などで破損したデータや未確定トランザクションを取り消すために行われます。

スループットの向上や確定済みデータの巻き戻しが主な目的ではありません。


フォワードリカバリ(ロールフォワード)とは?

フォワードリカバリ(ロールフォワード)はデータベースにおいて、障害発生後にログファイルを利用してデータベースを最新の状態まで復元するプロセスを指します。

バックアップデータを基に、チェックポイント以降の変更を反映させることでデータの整合性と最新性を保ちます。この手法は特に、定期的にバックアップが取られている環境で有効で、障害からの迅速な復旧を実現します。

フォワードリカバリに関する学習用問題にトライ!

問題
フォワードリカバリの目的として適切なものはどれですか?

  1. データベースを過去の特定の状態に戻す
  2. ログを使用してデータベースを最新の状態に復旧する
  3. トランザクションを未確定の状態に戻す
%%replace6%%

正解
2 ログを使用してデータベースを最新の状態に復旧する

解説
フォワードリカバリはログファイルを利用してデータベースを最新の状態まで復旧する手法です。

過去の状態に戻したり未確定の状態にすることは、この手法の目的ではありません。


問題
フォワードリカバリが必要とされる状況として適切なものはどれですか?

  1. データベースに障害が発生し、最新のバックアップが存在する場合
  2. トランザクションが正常に完了した場合
  3. データベースの設定を変更する場合
%%replace6%%

正解
1 データベースに障害が発生し、最新のバックアップが存在する場合

解説
フォワードリカバリは最新のバックアップが存在し、障害発生後にそのバックアップから復旧する必要がある状況で用いられます。

選択肢2や3はフォワードリカバリが必要な場面ではありません。


問題
フォワードリカバリに関連するリスクとして最も考えられるものはどれですか?

  1. データの整合性が保たれなくなる
  2. バックアップファイルが存在しない場合に適用できない
  3. データベースが過去の状態に戻される
%%replace6%%

正解
2 バックアップファイルが存在しない場合に適用できない

解説
フォワードリカバリはバックアップファイルが前提となるため、それがない場合にはリカバリが不可能となります。

データの整合性は正しく実行すれば保たれますし、過去の状態に戻すことが目的ではありません。

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