【ITパスポート練習問題 6.3対応】49.ハードウェア(コンピュータ・入出力装置)

【解説】

正解: 1 個人利用を前提とし、汎用性が高い

この問題は、コンピュータの種類ごとの特徴と、PC（Personal Computer）の定義を正しく理解しているかを確認するものです。

正解は1の「個人利用を前提とし、汎用性が高い」です。PCはその名の通り「個人（Personal）」が利用することを想定して設計されています。また、文書作成、表計算、インターネット閲覧、動画編集など、ソフトウェアを入れ替えることで多種多様な目的に使える「汎用性」の高さが大きな特徴です。

選択肢2の「非常に高価で専門的な用途に特化している」は、科学技術計算などに使われるスーパーコンピュータなどの特徴です。選択肢3の「一度に多数のユーザがアクセスすることを前提としている」は、ネットワーク経由でサービスを提供するサーバの特徴です。

【解説】

正解: 2 大規模データセンターでのトラフィック管理

この問題は、PCが得意とする用途と、より大規模なシステムが得意とする用途の違いを理解しているかを確認するものです。

正解は2の「大規模データセンターでのトラフィック管理」です。データセンターにおける膨大な通信データの制御や管理といったタスクは、非常に高い処理能力と安定性が求められるため、専用のネットワーク機器や高性能なサーバが担う役割です。一般的なPCで行うには負荷が高すぎ、用途として適切ではありません。

選択肢1の「オフィス業務やプログラミング」や、選択肢3の「インターネットの閲覧やメールの送受信」は、PCが最も頻繁に利用される典型的な用途であり、正しい記述です。

【解説】

正解: 3 スーパコンピュータ

この問題は、コンピュータの規模や処理能力による分類を理解しているかを確認するものです。

正解は3の「スーパコンピュータ」です。スーパコンピュータは、気象予測や遺伝子解析などの膨大な科学技術計算を行うために設計された、極めて処理能力が高い大規模なコンピュータです。個人が利用するPCとはカテゴリが明確に異なります。

選択肢1の「デスクトップ型」や選択肢2の「ノート型」は、形状の違いこそあれ、どちらもPC（パーソナルコンピュータ）の代表的な種類です。

【解説】

正解: 2 クライアントに対してサービスを提供する

この問題は、ネットワークシステムにおける「クライアントサーバシステム」の基本構造と、そこでの「サーバ」の役割を理解しているかを確認するものです。

正解は2の「クライアントに対してサービスを提供する」です。サーバ（Server）は「提供する人」という意味であり、ネットワークを通じて接続してくるコンピュータ（クライアント）からの要求に応じて、データや機能を提供する役割を持ちます。

選択肢1の「データのバックアップのみを行う」は、サーバの機能の一つ（バックアップサーバなど）ではありますが、役割全体を説明するには限定的すぎます。選択肢3の「クライアントとしてネットワークに接続する」は、サービスを受ける側（クライアント）の説明であり、サーバの役割とは逆です。

【解説】

正解: 3 個人利用に特化している

この問題は、業務用のサーバ機と個人用のPCの設計思想の違いを理解しているかを確認するものです。ここでは「適切でないもの」を選ぶ必要があります。

正解は3の「個人利用に特化している」です。サーバは基本的に、ネットワークを通じて複数のユーザーや端末から同時に利用されることを前提としています。個人が一人で占有して使うことに特化しているのはPC（パーソナルコンピュータ）の特徴であり、サーバの特徴としては不適切です。

選択肢1の「24時間365日稼働を前提としている」や、選択肢2の「大量のクライアント要求に応答できる」は、サービスを止めずに多数の処理をさばく必要があるサーバにとって重要な特徴です。

【解説】

正解: 1 ゲームのプレイ

この問題は、システムの利用者側（クライアント）が行う操作と、提供者側（サーバ）が行う処理の境界線を理解しているかを確認するものです。

正解は1の「ゲームのプレイ」です。オンラインゲームであっても、画面を表示してプレイヤーが操作する（プレイする）処理は、手元のPCやゲーム機（クライアント）で行われます。サーバは裏側でプレイヤー間の同期やデータ保存などを行いますが、「ゲームをプレイする」という行為自体の用途としては不適切です。

選択肢2の「メールの送受信」を行うメールサーバや、選択肢3の「ウェブサイトのホスティング（Webページの公開）」を行うWebサーバは、サーバの代表的な用途です。

【解説】

正解: 2 多くの端末をサポートし、重要な業務に使用される

この問題は、IT用語としての「汎用コンピュータ（メインフレーム）」の特徴と利用シーンを理解しているかを確認するものです。PCも汎用性がありますが、ここで言う汎用コンピュータとは企業の基幹システムなどで使われる大型コンピュータを指します。

正解は2の「多くの端末をサポートし、重要な業務に使用される」です。汎用コンピュータは非常に高い信頼性と処理能力を持ち、銀行の口座管理や企業の在庫管理など、止まることが許されない重要な基幹業務において、多数の端末からの処理を集中管理するために使用されます。

選択肢1の「小規模なオフィスでの使用」や選択肢3の「個人用のアプリケーション」には、PCやPCサーバが適しており、巨大で高価な汎用コンピュータは不向きです。

【解説】

正解: 3 スマートフォンのアプリ開発

この問題は、汎用コンピュータ（メインフレーム）が実際に導入されている産業分野と、そうでない分野を区別できるかを確認するものです。

正解は3の「スマートフォンのアプリ開発」です。アプリの開発作業は、通常PCやMacなどのクライアント端末で行われます。開発環境として汎用コンピュータを使用することは一般的ではありません。

選択肢1の「銀行のオンラインシステム（勘定系システム）」や選択肢2の「航空会社の予約システム（座席予約）」は、膨大なトランザクションを正確かつ高速に処理し続ける必要があるため、汎用コンピュータが最も活躍している代表的な分野です。

【解説】

正解: 2 個人ブログの運営

この問題は、システム規模やコストに見合ったハードウェアの選定感覚を問うものです。汎用コンピュータ（メインフレーム）の利用が適さないケースを判断します。

正解は2の「個人ブログの運営」です。汎用コンピュータは導入や維持に多額のコストがかかる超高性能なマシンです。個人ブログのような小規模なアクセス数のWebサイトを運営するために使用するのは、コストや性能の面で過剰（オーバースペック）であり、一般的ではありません。通常はPCサーバやクラウドサービスを利用します。

選択肢1の「大規模なトランザクション処理」や選択肢3の「重要な業務システムの運用」は、汎用コンピュータの高い信頼性と処理能力が不可欠な用途であり、適切です。

【解説】

正解: 1 持ち運びが容易で、通信機能を備えている

この問題は、スマートフォンやタブレットなどの「携帯端末（モバイルデバイス）」の基本的な定義と特徴を理解しているかを確認するものです。

正解は1の「持ち運びが容易で、通信機能を備えている」です。携帯端末は、バッテリーで駆動し、軽量でどこへでも持ち運べること、そしてWi-Fiやモバイル回線を使ってどこでも通信できることが最大の特徴です。

選択肢2の「大型で固定されており」はデスクトップPCやサーバの特徴です。選択肢3の「主に大規模なデータ処理に使用される」は、スーパーコンピュータや汎用コンピュータの特徴であり、携帯端末の主な役割ではありません。

【解説】

正解: 2 デスクトップパソコン

この問題は、具体的なハードウェアの名称から、それが「携帯端末」に分類されるかどうかを判断できるかを確認するものです。

正解は2の「デスクトップパソコン」です。デスクトップパソコンは机の上に据え置いて使用することを前提としており、バッテリーを内蔵せず常時コンセントに接続する必要があるため、携帯端末には分類されません。

選択肢1の「スマートフォン」や選択肢3の「ウェアラブル端末（スマートウォッチなど）」は、常に持ち歩いたり身につけたりして使用するものであり、携帯端末の代表例です。

【解説】

正解: 3 大規模なデータセンターの管理

この問題は、携帯端末の性能や役割の限界を理解し、インフラ側の役割と区別できるかを確認するものです。

正解は3の「大規模なデータセンターの管理」です。ここでの管理とは、膨大なサーバ群の運用や冷却、物理的な保守などを指します。これらは専用の管理システムや現地の設備で行うものであり、携帯端末単体で行う主な用途ではありません（管理画面を閲覧する程度は可能ですが、主用途とは言えません）。

選択肢1の「通話やメッセージの送受信」は携帯電話としての基本機能であり、選択肢2の「スマート家電の制御」もIoTの普及により携帯端末の主要な用途の一つとなっています。