高速処理を実現する!メモリの役割と記憶階層
現代のコンピューターは、速度や容量、コストなどが異なる複数のメモリを組み合わせて使用する「記憶階層」という考え方に基づいて構成されています。高速処理が可能なキャッシュメモリはCPUと主記憶の間に配置され、頻繁に使用されるデータを一時的に保存することで、主記憶へのアクセス回数を減らし処理速度を向上させます。
また、電源を切ってもデータが消えない補助記憶は、大容量のデータを長期的に保存する役割を担っています。これらのメモリがそれぞれの特性を活かして連携することで、システム全体のパフォーマンスを最適化しているのです。
この記憶階層の仕組みを理解することは、近年のITシステムにおいて効率的かつ高速なデータ処理を支える上で、非常に重要な役割を果たします。キャッシュメモリ、主記憶、補助記憶といった各メモリの役割と特徴を正確に把握し、それらがどのように連携して機能しているかを学ぶことは、コンピューターシステムの内部構造への理解を深め、ひいては開発や運用といった実務の現場においても大いに役立ちます。コンピューターの基本的な仕組みを理解することは、IT業界で活躍するための第一歩とも言えるでしょう。
学習ポイントをチェック
- キャッシュメモリはなぜ高速処理を実現できるのか?
CPUと主記憶の間に配置され、データのやり取りを高速化し、主記憶へのアクセス頻度を抑えるため - 主記憶はどのような役割を果たすのか?
CPUが直接アクセスできる記憶装置であり、プログラムの実行やデータの処理に使われる作業領域として機能するため - 補助記憶が重要な理由は?
電源を切ってもデータが保持される不揮発性メモリであり、大容量のデータを長期保存する役割を担うため

各メモリの役割と記憶階層の仕組みを理解することで、コンピューターのパフォーマンス最適化の本質が見えてきます。まずは用語解説で基礎知識を固め、練習問題で理解度を確認しながら、ITパスポート試験合格に向けて着実にステップアップしていきましょう。
このページは以下の「ITパスポート シラバス6.3」学習用コンテンツです。
◆大分類:8.コンピュータシステム
◆中分類:15.コンピュータ構成要素
◆小分類 | ◆見出し | ◆学習すべき用語 |
---|---|---|
41.メモリ | (3) 記憶階層 | キャッシュメモリ 主記憶 補助記憶 |
キャッシュメモリ
キャッシュメモリはCPUと主記憶の間に配置される高速な記憶装置です。
主記憶よりもアクセス速度が速いためCPUが頻繁にアクセスするデータを一時的に保存し、処理速度の向上を図ります。キャッシュメモリがデータを持っている場合、主記憶にアクセスせずにデータを取得できるため、システム全体のパフォーマンスが向上します。
多層構造を持ち、レベル1(L1)からレベル3(L3)まで複数の階層に分かれていることが一般的です。
キャッシュメモリに関する学習用問題
問題
キャッシュメモリの主な役割として正しいものはどれですか?
- データの長期保存
- データの高速アクセス
- バックアップの作成
%%replace6%%
正解
2 データの高速アクセス
解説
キャッシュメモリの主な役割はデータの高速アクセスを可能にすることです。主記憶にアクセスせず、頻繁に使用されるデータをキャッシュに保持することで、CPUの処理速度を向上させます。
選択肢1や3はキャッシュメモリの目的とは異なります。
問題
キャッシュメモリが多層構造になっている理由として適切でないものはどれですか?
- コストの削減
- データアクセス速度の最適化
- 効率的なデータの格納
%%replace6%%
正解
1 コストの削減
解説
キャッシュメモリが多層構造になっているのは、データアクセス速度の最適化や効率的なデータの格納を実現するためです。L1からL3まで異なるアクセス速度とサイズを持つ層を設けることで、システムのパフォーマンスを向上させています。
コスト削減は主な理由ではありません。
問題
キャッシュメモリと比較した場合、主記憶の特徴として正しいものはどれですか?
- キャッシュメモリよりも高速
- キャッシュメモリよりも高価
- キャッシュメモリよりも大容量
%%replace6%%
正解
3 キャッシュメモリよりも大容量
解説
主記憶はキャッシュメモリよりも大容量であることが特徴です。
しかし、キャッシュメモリに比べるとアクセス速度は遅くなります。また、キャッシュメモリの方が高価であるため、選択肢1や3は誤りとなります。
主記憶
主記憶はコンピュータシステムにおける中央の記憶装置であり、CPUが直接アクセスするデータやプログラムを一時的に保存します。
一般的にはDRAM(Dynamic Random Access Memory)が使用され、プログラムの実行中に必要なデータが格納されます。
主記憶はキャッシュメモリよりも大容量であるが、アクセス速度はキャッシュメモリよりも遅く、システム全体のメモリ階層において中間的な役割を果たします。
主記憶に関する学習用問題
問題
主記憶の特徴として最も適切なものはどれですか?
- 長期間データを保持できる
- CPUが直接アクセスできる
- 一度保存したデータが消えない
%%replace6%%
正解
2 CPUが直接アクセスできる
解説
主記憶はCPUが直接アクセスできるため、プログラムの実行時に必要なデータを一時的に保存します。
選択肢1や3は、補助記憶や不揮発性メモリの特徴であり、主記憶の特徴とは異なります。
問題
主記憶に使用される一般的なメモリ技術として正しいものはどれですか?
- DRAM
- ROM
- SSD
%%replace6%%
正解
1 DRAM
解説
主記憶には一般的にDRAMが使用されます。DRAMは揮発性メモリで電源が切れるとデータが失われるため、補助記憶装置のように長期保存はできません。
選択肢1のROMは不揮発性であり、選択肢3のSSDは補助記憶装置です。
問題
主記憶と比較して、キャッシュメモリの特徴として適切でないものはどれですか?
- 主記憶よりも高速
- CPUに近い位置に配置される
- 主記憶よりも容量が大きい
%%replace6%%
正解
3 主記憶よりも容量が大きい
解説
キャッシュメモリは主記憶よりも高速ですが、容量は小さいため選択肢2は誤りです。CPUに近い位置に配置されることでデータの高速なアクセスを可能にしています。
補助記憶
補助記憶はデータやプログラムを長期間保存するための記憶装置です。
代表的なものにハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)があり、これらは主記憶と異なり、電源が切れてもデータが消えない不揮発性を持ちます。
補助記憶は主記憶やキャッシュメモリに比べて容量が大きく、コストパフォーマンスに優れた特性がありますが、アクセス速度は遅くなる傾向にあります。
補助記憶に関する学習用問題
問題
補助記憶装置の主な特徴として正しいものはどれですか?
- 高速でデータにアクセスできる
- 電源を切ってもデータが消えない
- 主記憶よりも小容量である
%%replace6%%
正解
2 電源を切ってもデータが消えない
解説
補助記憶装置の主な特徴は不揮発性であるため電源を切ってもデータが保持されることです。
選択肢1や3は誤りで補助記憶装置は主記憶よりも大容量であるが、アクセス速度は遅いです。
問題
補助記憶装置の一例として適切でないものはどれですか?
- SSD
- DRAM
- HDD
%%replace6%%
正解
2 DRAM
解説
DRAMは主記憶に使用される揮発性メモリであり、補助記憶装置としては適切ではありません。
SSDやHDDは補助記憶装置であり、データを長期間保存するために使用されます。
問題
補助記憶装置と比較した場合、キャッシュメモリの特徴として正しいものはどれですか?
- 補助記憶装置よりも大容量
- 補助記憶装置よりも高速
- 補助記憶装置よりも長期間データを保存可能
%%replace6%%
正解
2 補助記憶装置よりも高速
解説
キャッシュメモリは補助記憶装置よりも高速にデータにアクセスできますが容量は小さく、長期間のデータ保存には向いていません。
選択肢1や3は誤りです。
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