このページは以下の「ITパスポート シラバス6.3」学習用コンテンツです。
◆大分類:4.開発技術
◆中分類:8.システム開発技術
◆小分類 | ◆見出し | ◆学習すべき用語 |
---|---|---|
25.システム開発技術 | (2) ソフトウェアの見積り | ファンクションポイント(FP:Function Point)法 類推見積法 相対見積 |
ファンクションポイント(FP:Function Point)法
ファンクションポイント法はソフトウェアの機能の大きさを測る見積手法です。ソフトウェア開発における機能の数や種類、複雑さに基づいて開発規模を定量的に評価することで、開発工数やコストの見積もりを行いやすくなります。
プログラムの規模や行数に依存せず、ユーザーにとっての利便性やシステム機能を基準にするため、異なる技術や開発言語を使用するプロジェクトにも適用可能です。
ファンクションポイント法に関する学習用問題
問題
ファンクションポイント法の特徴として適切なものはどれですか?
1 ソースコードの行数に基づいて見積もる
2 ソフトウェアの機能に基づいて開発規模を評価する
3 プロジェクトの進捗状況を監視する手法である
%%replace6%%
正解
2 ソフトウェアの機能に基づいて開発規模を評価する
解説
ファンクションポイント法はソフトウェアの機能の大きさを基準に開発規模を評価します。ソースコードの行数に依存せず、ユーザーの視点で機能を定量的に評価できる点が特徴です。
選択肢1や3はFP法の特長ではありません。
問題
ファンクションポイント法で評価される要素に含まれないものはどれですか?
1 外部入力
2 内部論理ファイル
3 ソフトウェア開発者の技術力
%%replace6%%
正解
3 ソフトウェア開発者の技術力
解説
ファンクションポイント法はソフトウェアの機能的要素を評価し、外部入力や内部論理ファイルなどが対象です。
一方、開発者の技術力やスキルは評価に含まれません。
問題
ファンクションポイント法の利点として適切でないものはどれですか?
1 異なる技術や言語のプロジェクトにも適用可能
2 プログラムの実行速度を正確に予測できる
3 ユーザー視点での評価が可能
%%replace6%%
正解
2 プログラムの実行速度を正確に予測できる
解説
FP法はソフトウェアの機能を基準に評価し、プログラムの実行速度を直接予測する手法ではありません。
異なる技術や言語のプロジェクトでも評価が可能で、ユーザー視点の評価に適しています。
類推見積法
類推見積法は過去の類似プロジェクトの実績データを基に現在のプロジェクトの工数やコストを見積もる手法です。
類似したプロジェクトの規模や複雑さを参考にするため、迅速な見積もりが可能であり、特に初期段階での見積もりに適しています。過去のデータの信頼性が結果に大きく影響するため、豊富なデータがあるほど精度が向上します。
類推見積法に関する学習用問題
問題
類推見積法の特徴として適切なものはどれですか?
1 過去の類似プロジェクトを基に工数を見積もる
2 詳細なタスク分解を行い見積もる手法である
3 プロジェクト完了後の工数の実績値を反映する
%%replace6%%
正解
1 過去の類似プロジェクトを基に工数を見積もる
解説
類推見積法は過去のプロジェクトの実績データを活用し、工数やコストを見積もります。
詳細なタスク分解やプロジェクト完了後の反映は他の手法に関係します。
問題
類推見積法の利点として適切でないものはどれですか?
1 初期段階でも迅速に見積もりが可能
2 過去のデータが少ない場合でも高い精度が得られる
3 過去のプロジェクトデータを再利用する
%%replace6%%
正解
2 過去のデータが少ない場合でも高い精度が得られる
解説
類推見積法は過去のデータに依存するためデータが不足すると精度が低下します。
一方、迅速な見積もりやデータの再利用は利点です。
問題
類推見積法を利用する際に考慮するべき要素として適切なものはどれですか?
1 プロジェクトのメンバー数
2 顧客の予算額
3 過去のプロジェクトとの類似度
%%replace6%%
正解
3 過去のプロジェクトとの類似度
解説
類推見積法は過去のプロジェクトと現在のプロジェクトの類似度を考慮し、それを基に見積もります。
メンバー数や予算は直接の要素ではありません。
相対見積
相対見積は開発するタスクや要件の難易度を比較し、相対的な規模を評価する手法です。絶対的な見積もりよりも簡便で、チーム内での共通認識を形成しやすい特徴があります。
通常、ストーリーポイントやTシャツサイズ(S, M, Lなど)のような尺度を用いて比較を行い、スクラムやアジャイル開発でよく使用されます。
相対見積に関する学習用問題
問題
相対見積の特徴として正しいものはどれですか?
1 絶対的な時間を基準に見積もる
2 タスクの規模を比較して評価する
3 工数見積もりには向いていない
%%replace6%%
正解
2 タスクの規模を比較して評価する
解説
相対見積は各タスクの規模や難易度を相対的に評価します。絶対的な時間や工数とは異なり、タスク同士を比較することで精度を高める手法です。
問題
相対見積で用いられる尺度として適切なものはどれですか?
1 Tシャツサイズ(S, M, L)
2 具体的な作業時間(時間単位)
3 プログラムのコード行数
%%replace6%%
正解
1 Tシャツサイズ(S, M, L)
解説
相対見積ではTシャツサイズやストーリーポイントなどを使ってタスクの相対的な規模を評価します。
作業時間やコード行数は直接使用されません。
問題
相対見積の適用が適していない場面はどれですか?
1 アジャイル開発におけるタスク見積もり
2 ストーリーポイントを用いた進捗管理
3 複雑なプロジェクト全体の見積もり
%%replace6%%
正解
3 複雑なプロジェクト全体の見積もり
解説
相対見積はタスクや要件の比較には向いていますが、複雑なプロジェクト全体の見積もりには適していません。
アジャイル開発やストーリーポイントによる管理には活用されます。