【ITパスポート練習問題 6.3対応】8.標準化関連

【解説】

正解: 1 市場で広く採用され、事実上の標準となった規格

この問題は、「デファクトスタンダード（事実上の標準）」が、公的な機関ではなく市場の競争によって自然に標準となった規格であることを理解しているかを確認するものです。

正解の選択肢1は、デファクトスタンダードの定義そのものです。デファクトとは「事実上の」という意味で、市場での競争の結果、多くの企業や利用者に広く受け入れられ、事実上、標準のように使われるようになった規格や技術を指します。

選択肢2の「公式な標準化団体によって認められた規格」は、デジュレスタンダード（公的標準）の説明です。 選択肢3の「技術的に最も優れた」規格がデファクトスタンダードになるとは限りません。市場での普及が先行したものが標準となるため、必ずしも技術的な優位性と一致するわけではありません。

【解説】

正解: 3 PDFフォーマット

この問題は、デファクトスタンダード（事実上の標準）の具体例を、デジュレスタンダード（公的標準）やフォーラムスタンダード（業界標準）の例と区別できるかを確認するものです。

正解の選択肢3「PDFフォーマット」は、特定の一企業（アドビシステムズ）が開発した技術ですが、OSや環境に関わらず文書を同じように表示できる利便性から市場で広く普及し、事実上の標準となりました。（後にISOという公的機関でも標準化されましたが、元々はデファクトスタンダードです）

選択肢1の「Bluetooth規格」は、複数の企業が集まった業界団体（Bluetooth SIG）が策定した規格であり、フォーラムスタンダードに分類されます。 選択肢2の「ISO 9001」は、ISO（国際標準化機構）という公的な標準化団体が定めた規格であり、デジュレスタンダードに分類されます。

【解説】

正解: 1 普及しているため、相互運用性が高い

この問題は、デファクトスタンダード（事実上の標準）が持つ利点、特に市場で広く使われることによるメリットを理解しているかを確認するものです。

正解の選択肢1の通り、デファクトスタンダードは市場で広く普及している（多くの人が使っている）ことが前提です。そのため、その規格に対応した製品やサービスが多数存在し、異なるメーカーの製品間でも接続やデータのやり取りができる（相互運用性が高い）という利点があります。

選択肢2の「標準化手続きが必要なため、導入が遅れる」は、公的な標準化団体が合意形成を行うデジュレスタンダードの特徴（または欠点）です。デファクトスタンダードは市場競争で決まるため、むしろ普及が速い場合があります。 選択肢3の「特許権がなく、自由に利用できる」は誤りです。デファクトスタンダードは特定の企業の技術（特許）に基づいていることが多く、利用にライセンス料が必要な場合もあります。

【解説】

正解: 2 標準化団体によって公式に認定された規格

この問題は、「デジュレスタンダード（公的標準）」が、市場競争ではなく公的な機関によって定められる規格であることを理解しているかを確認するものです。

正解の選択肢2は、デジュレスタンダードの正しい定義です。デジュレとは「法律上の」という意味で、ISO（国際標準化機構）やJIS（日本産業規格）といった、公的な「標準化団体」が、審議や手続きを経て「公式に認定した」規格を指します。

選択肢1の「市場の競争によって自然に広がった規格」は、デファクトスタンダード（事実上の標準）の説明です。 選択肢3の「特定の企業が開発し、市場を独占する規格」も、デファクトスタンダード（事実上の標準）が成立する一形態です。

【解説】

正解: 1 ISO 9001

この問題は、デジュレスタンダード（公的標準）の具体例を、デファクトスタンダード（事実上の標準）やフォーラムスタンダード（業界標準）の例と区別できるかを確認するものです。

正解の選択肢1「ISO 9001」は、その名称（ISO）が示す通り、ISO（国際標準化機構）という公的な標準化団体が定めた品質マネジメントシステムに関する規格です。これはデジュレスタンダードの典型例です。

選択肢2の「USB規格」は、USB Implementers Forumという業界団体が策定した規格であり、フォーラムスタンダードに分類されます。 選択肢3の「Windows OS」は、マイクロソフト社が開発し、市場で圧倒的なシェアを占めたことで、デファクトスタンダードとなりました。

【解説】

正解: 2 標準規格が公式に認められているため、信頼性が高い

この問題は、デジュレスタンダード（公的標準）が持つ利点、特に公的な機関のお墨付きがあることのメリットを理解しているかを確認するものです。

正解の選択肢2の通り、デジュレスタンダードは、ISOやJISといった公的な標準化団体による検討と手続きを経て定められた規格です。そのため、その規格自体に対する「信頼性が高い」ことが大きな利点です。

選択肢1の「市場に広く普及することで標準となる」は、デファクトスタンダード（事実上の標準）が成立するプロセスを説明したものであり、デジュレスタンダードの利点ではありません。 選択肢3の「標準化団体の関与がないため」は、デジュレスタンダードが「標準化団体によって定められる」という定義と矛盾しており、誤りです。

【解説】

正解: 3 業界団体が共同で策定する標準規格

この問題は、「フォーラムスタンダード（業界標準）」が、どのような主体によって策定される規格なのか、その定義を理解しているかを確認するものです。

正解の選択肢3の通り、フォーラムスタンダードとは、デジュレスタンダード（公的標準）のように手続きが複雑で時間がかかるのを避け、特定の技術分野や業界において、複数の企業が集まって「業界団体（フォーラム）」を作り、「共同で策定する」規格のことです。

選択肢1の「市場で広く普及して自然に標準となる規格」は、デファクトスタンダード（事実上の標準）の説明です。 選択肢2の「政府が公式に認定する標準規格」は、デジュレスタンダード（公的標準）の説明です。

【解説】

正解: 1 Bluetooth規格

この問題は、フォーラムスタンダード（業界標準）の具体例を、デジュレスタンダード（公的標準）やデファクトスタンダード（事実上の標準）の例と区別できるかを確認するものです。

正解の選択肢1「Bluetooth規格」は、Bluetooth SIG (Special Interest Group) という、関連する複数の企業が参加する業界団体（フォーラム）によって策定・管理されている規格です。これはフォーラムスタンダードの典型例です。

選択肢2の「ISO 14001」は、ISO（国際標準化機構）が定めた環境マネジメントに関する規格であり、デジュレスタンダードです。 選択肢3の「PDFフォーマット」は、市場での普及によって事実上の標準となった、デファクトスタンダードの例です。

【解説】

正解: 3 業界内の相互運用性を高める

この問題は、フォーラムスタンダード（業界標準）がもたらす利点、特に関連企業が集まって規格を定める目的を理解しているかを確認するものです。

正解の選択肢3の通り、フォーラムスタンダードが策定される主な目的は、その「業界内」の異なるメーカーの製品同士が、正しく接続・動作できること（相互運用性）を高めるためです。例えば、Bluetooth規格があるおかげで、A社のスマホとB社のイヤホンが接続できます。

選択肢1の「技術的な優位性を持つ」とは限りません。技術の優劣ではなく、業界内での合意が優先されるためです。 選択肢2の「政府の承認が不要」なのは事実ですが、「自由な運用が可能」になるためではなく、むしろ業界内で「統一された運用」を目指すためのものです。

【解説】

正解: 1 情報を白黒の線で表現するコード

この問題は、「バーコード」の最も基本的な定義（見た目の特徴）を理解しているかを確認するものです。

正解の選択肢1の通り、バーコードは、太さの異なる「白黒の線」（バー）の組み合わせパターンによって、数字や文字の「情報」を「表現するコード」です。

選択肢2の「無線通信を用いて情報を送受信するコード」は、RFID（ICタグ）などの技術の説明です。 選択肢3の「インターネットを利用した情報伝達手段」は、電子メールやWebサイトなどの説明であり、バーコードの定義ではありません。

【解説】

正解: 2 商品の識別と在庫管理

この問題は、バーコードが私たちの日常生活やビジネスにおいて、どのような「分野」で「主に利用される」かを理解しているかを確認するものです。

正解の選択肢2の通り、バーコードは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのレジ（POSシステム）で最もよく見られます。これにより、商品を一意に「識別」し、売上や「在庫の管理」を効率的に行うことができます。

選択肢1の「天気予報の予測」や選択肢3の「音楽データの配信」は、コンピュータが使われる分野ではありますが、バーコードの主な利用分野ではありません。

【解説】

正解: 3 データ入力の効率化とエラーの削減

この問題は、バーコードを利用すること（特に手入力との比較）で得られる、業務上の「利点」を理解しているかを確認するものです。

正解の選択肢3の通り、バーコードをスキャナで読み取ることで、瞬時に正確な情報をコンピュータに入力できます。これにより、人間が手で数字を打ち込む（キーボード入力）よりも、作業が格段に速くなり（効率化）、入力ミス（エラー）を大幅に「削減」できます。

選択肢1の「高精度な音声認識」は、音声入力技術に関するもので、バーコードとは関係ありません。 選択肢2の「大量のデータ保存が可能」は、バーコード（1次元）の利点ではありません。バーコードに保存できる情報量は非常に少なく、この欠点を克服したのがQRコード（2次元コード）です。

【解説】

正解: 2 13桁または8桁

この問題は、日本で最も一般的に使われる商品バーコードである「JANコード」の、具体的な仕様（桁数）を知っているかを確認するものです。

正解の選択肢2の通り、JANコードは、標準の「13桁」と、小さな商品などに使われる短縮形の「8桁」の2種類が定められています。

選択肢1の「10桁または12桁」や選択肢3の「14桁または16桁」は、JANコードの規格とは異なる桁数であり、誤りです。

【解説】

正解: 3 小売業の商品管理

この問題は、JANコード（Japanese Article Number）が、どのような「分野」で「利用」されているかを具体的に理解しているかを確認するものです。

正解の選択肢3の通り、JANコードは日本の「小売業」で使われる標準の商品コードです。スーパーやコンビニで売られている商品のほとんどに印刷されており、レジでのスキャンによる「商品管理」（販売管理や在庫管理）に使用されます。

選択肢1の「医療用機器のデータ通信」や選択肢2の「オンライン銀行の認証システム」は、JANコードの利用分野ではありません。

【解説】

正解: 1 JANコードはEANコードと構造が同一で、世界規模で利用可能

この問題は、日本のJANコードが、国際的な商品コード（EANコード）とどのような関係にあるのか、その「互換性」について理解しているかを確認するものです。

正解の選択肢1の通り、JANコードは、国際的な標準コードであるEANコード（European Article Number）と「構造が同一」です。JANコードはEANコードに、日本の国コード（45または49）を付加したもので、EANコードの一部として「世界規模で利用可能」な互換性を持っています。

選択肢2の「日本国内専用であり、国際標準ではない」は誤りです。JANコードは国際標準（EAN）と互換性があります。 選択肢3の「製品ごとに異なるフォーマットを持つ」は誤りです。JANコードは13桁または8桁の統一されたフォーマットを持っています。

【解説】

正解: 2 2次元構造で多くの情報を格納できる

この問題は、「QRコード」の「最大の特徴」が、従来の1次元バーコードと比べて何であるかを理解しているかを確認するものです。

正解の選択肢2の通り、従来のバーコードが横方向（1次元）にしか情報を持たないのに対し、QRコードは縦と横の「2次元構造」を持つのが最大の特徴です。これにより、格納できる情報量が飛躍的に増加し、数字や英字だけでなく、漢字やURLなども格納できます。

選択肢1の「情報を多層的な色で表現する」は誤りです。QRコードは基本的に白黒のパターンで情報を表現します。 選択肢3の「通信機能を内蔵している」は誤りです。QRコードは単なる図形であり、RFID（ICタグ）のように自ら通信する機能は持っていません。

【解説】

正解: 3 モバイル決済システム

この問題は、QRコードが現在、どのような「利用例」で「一般的」に使われているかを理解しているかを確認するものです。

正解の選択肢3の通り、QRコードは「モバイル決済システム」（いわゆる「コード決済」）で広く利用されています。利用者がスマートフォンのアプリでQRコードを表示したり、店舗のQRコードを読み取ったりすることで、キャッシュレス決済を行います。

選択肢1の「気象データの収集」や選択肢2の「衛星通信の制御」は、QRコードの一般的な利用例ではありません。

【解説】

正解: 2 スマートフォンまたはQRコードリーダー

この問題は、QRコードを「読み取る」ために、どのような「機器が必要」になるかを理解しているかを確認するものです。

正解の選択肢2の通り、QRコードの読み取りには、カメラを搭載した「スマートフォン」や、店舗のレジなどで使われる「QRコードリーダー」（専用スキャナ）が一般的に用いられます。

選択肢1の「特殊な専用デバイス」である必要はなく、スマートフォンなどの汎用的な機器で読み取れるのが特徴です。 選択S 3の「インターネット回線」は、QRコードの「読み取り自体」（コードをデコードする作業）には不要です。読み取った結果（URLなど）にアクセスする際にはインターネットが必要になります。