【ITパスポート練習問題 6.3対応】(4) Web デザイン

【解説】

正解: 3 Webページの見た目を制御する

この問題は、Webページを作成するために使われる主要な技術であるHTMLとCSSの役割分担について正しく理解しているかを確認するものです。

正解は3の「Webページの見た目を制御する」です。CSS（Cascading Style Sheets）は、Webページのデザインやレイアウトを指定するための言語です。文字の色や大きさ、背景、配置などを設定することで、見栄えを良くするために使用されます。

選択肢1の「Webページの構造を定義する」はHTML（HyperText Markup Language）の役割です。見出しや段落といった文書の骨組みはHTMLで作ります。選択肢2の「データベースの管理を行う」はSQLなどのデータベース言語やDBMS（データベース管理システム）の役割であり、CSSとは無関係です。

【解説】

正解: 3 Webページの動作速度を向上させる

この問題は、CSSを導入することによるメリットと、CSSが持たない機能を区別できるかを確認するものです。

正解は3の「Webページの動作速度を向上させる」です。これが誤り（適切でない記述）です。CSSはあくまでデザインを指定するためのものであり、Webページの読み込み速度や処理速度を直接的に向上させる機能はありません。むしろ記述量が増えれば読み込みに時間がかかる場合もあります。

選択肢1の「サイト全体のデザインを統一できる」や選択肢2の「複数のWebブラウザに対応しやすくなる」は、CSSを外部ファイルとして定義し、複数のページから参照することで得られる大きなメリットです。

【解説】

正解: 1 ページの構造を定義する

この問題は、Webデザインにおける「構造（HTML）」と「表現（CSS）」の役割の違いを明確に理解しているかを問うものです。

正解は1の「ページの構造を定義する」です。これが誤りです。「ここは見出し」「ここは段落」といった文書構造を決めるのはHTMLの役割であり、CSSを使って構造そのものを定義することはできません。

選択肢2の「フォントの種類を変更する」や選択肢3の「要素の位置を調整する」は、CSSを使って行う代表的なデザイン設定であり、正しい記述です。

【解説】

正解: 2 モバイル端末向けに最適化したデザインを優先する

この問題は、Webデザインの手法の一つである「モバイルファースト」の定義を理解しているかを確認するものです。

正解は2の「モバイル端末向けに最適化したデザインを優先する」です。画面が小さく通信速度等の制約もあるスマートフォンなどのモバイル環境に向けたデザインを最初に設計し、その後にPCなどの大画面向けに機能やデザインを拡張していくアプローチのことを指します。

選択肢1の「PC向けに最適化したデザインを優先する」は、モバイルファーストが登場する以前の従来の主流だった手法（デスクトップファースト）です。選択肢3の「デスクトップとモバイルのデザインを同時に行う」はモバイルファーストの定義とは異なります。

【解説】

正解: 2 デスクトップ向けのデザインが重要視されなくなったため

この問題は、モバイルファーストが推奨される背景を理解しつつ、極端な誤解（PC不要論など）をしていないかを確認するものです。

正解は2の「デスクトップ向けのデザインが重要視されなくなったため」です。これが不適切な理由です。モバイルファーストはモバイルの重要性が高まったことによるアプローチですが、デスクトップ（PC）での閲覧がなくなったわけではなく、依然としてPC向けのデザインや操作性も重要です。

選択肢1の「モバイル端末の利用者が増えているため」や選択肢3の「モバイル端末でのユーザー体験を向上させるため」は、モバイルファーストが注目される正当な理由です。

【解説】

正解: 1 タッチ操作のしやすさ

この問題は、モバイル端末特有のユーザーインターフェース（UI）の特性を理解しているかを確認するものです。

正解は1の「タッチ操作のしやすさ」です。モバイル端末はマウスではなく指で操作するため、ボタンを指で押しやすい大きさにしたり、マウスオーバー（ホバー）がなくても操作できるようにしたりするなど、タッチ操作を最優先に考慮する必要があります。

選択肢2の「大画面でのレイアウト」や選択肢3の「複雑なナビゲーションメニュー」は、画面領域の広いPC向けデザインで検討される要素であり、モバイルファーストの初期段階で優先されるものではありません。

【解説】

正解: 2 どのデバイスでも最適な表示を提供すること

この問題は、現代のWeb制作で一般的になっている「レスポンシブWebデザイン」の基本的な概念と目的を理解しているかを問うものです。

正解は2の「どのデバイスでも最適な表示を提供すること」です。レスポンシブWebデザインとは、一つのHTMLファイルを使いつつ、閲覧者の画面サイズ（PC、タブレット、スマホなど）に合わせてCSSでレイアウトを柔軟に変化させ、どの端末でも見やすく表示させる手法です。

選択肢1の「サイトの高速化」は目的ではありません。レスポンシブ化によりコードが複雑になり、かえって重くなることもあります。選択肢3の「ページ構造を簡素化すること」も目的ではなく、構造自体はHTMLに依存します。

【解説】

正解: 3 SQL

この問題は、Webデザイン（フロントエンド）に必要な技術と、データ管理（バックエンド）に必要な技術を区別できるかを確認するものです。

正解は3の「SQL」です。SQLはデータベースを操作するための言語であり、Webページの見た目を調整するレスポンシブWebデザインの実現には直接関係しません。

選択肢1の「メディアクエリ」は、画面サイズに応じて適用するCSSを切り替えるための技術であり、レスポンシブデザインに必須です。選択肢2の「JavaScript」も、メニューの開閉など動的なレイアウト調整のためにしばしば利用されます。

【解説】

正解: 2 ページ読み込み速度が常に速くなる

この問題は、レスポンシブWebデザインのメリットだけでなく、デメリットや技術的な特性についても正しく理解しているかを確認するものです。

正解は2の「ページ読み込み速度が常に速くなる」です。これが誤り（不適切）です。レスポンシブWebデザインでは、スマホで閲覧する場合でもPC向けのスタイル設定や大きな画像を読み込む場合があるため、専用サイトを作る場合に比べて通信量が増え、表示速度が遅くなることがあります。

選択肢1の「あらゆるデバイスで一貫したユーザー体験を提供できる」ことや、選択肢3の「Webサイトの保守が容易になる（1つのファイルを修正すれば済むため）」ことは、レスポンシブWebデザインの正しい利点です。

【解説】

正解: 1 ユーザーを別のURLへ自動的に誘導すること

この問題は、Webサイト運用における基本的な仕組みである「リダイレクト」の機能と役割を理解しているかを確認するものです。

正解は1の「ユーザーを別のURLへ自動的に誘導すること」です。Webサイトの移転やページの削除などでURLが変わった際に、古いURLにアクセスしてきたユーザーを自動的に新しいURLへ転送する処理をリダイレクトと呼びます。

選択肢2の「Webページのデザインを変更すること」や選択肢3の「データベースを管理すること」はリダイレクトの機能ではありません。

【解説】

正解: 2 404リダイレクト

この問題は、HTTPステータスコードの意味と、リダイレクトの種類を正しく区別できるかを問うものです。

正解は2の「404リダイレクト」です。これが誤りです。「404」は「Not Found（未検出）」を意味するエラーコードであり、ページが見つからないことを示すものです。別のページへ転送（リダイレクト）する機能ではありません。

選択肢1の「301リダイレクト」は恒久的な転送（引っ越しなど）、選択肢3の「302リダイレクト」は一時的な転送（メンテナンス中など）を表す正しいリダイレクトの種類です。

【解説】

正解: 3 Webページのデザインを向上させるため

この問題は、どのような目的でリダイレクト技術が使用されるか、その運用上の理由を理解しているかを確認するものです。

正解は3の「Webページのデザインを向上させるため」です。リダイレクトはあくまで「場所（URL）の転送」を行うものであり、転送先のページのデザインを良くする機能はありません。デザインの変更はHTMLやCSSの修正によって行います。

選択肢1の「サイトのURLを変更した場合」や選択肢2の「ユーザーのアクセスを別のサーバーへ誘導するため（ロードバランシングなど）」は、リダイレクトが行われる典型的な理由です。